からだの不調

【40代女性向け】生理痛を和らげる2つのポイント

この記事では、45歳のMさんの生理痛対策へのアドバイスを紹介します。Mさんは税理士で、月の3分の2は国内外に出張されるほど、激務をこなされています。

 

  Mさんの生理痛の原因と考えられること

 Mさんのお体の状態や生活週間から生理痛の原因を考察しました。

中学生の頃から生理痛がひどく、学校を休んだり、薬を飲まないとやりすごせないほどでした。社会人になってからも状態は変わないどころかますますひどくなり、出血が多く、洋服への漏れを気にすることも。

お客様との打ち合わせに集中できないと嘆いていました。漢方薬を試した時期もありましたが、効果は感じられませんでした。

子宮内がうまく機能していない

 

Mさんは重心が前側に傾きがちで、膝を過剰に伸ばし、太ももでからだを支えるクセがありました。結果、内蔵が下に落ちて骨盤が広がっていました。

内蔵が下に落ちることで、子宮を圧迫してしまいます。また、子宮を支えている血管もねじれてしまいます。

生理中の子宮は生理血液を外に排出するために、しばしば収縮するのですが、血管がねじれていると縮みにくくなり、痛みを伴います。

まずは、重心の位置を正し、内蔵を上にあげて、子宮への圧迫を軽減することが必要でした。

 ホルモンのバランスが崩れている 

Mさんはお仕事で出張が多く、食事の時間も内容も不規則でした。また、決算時期の忙しい時は、睡眠3時間の生活が続くことも。

性格的にクヨクヨしない傾向にあるので、ストレスは逃がしやすいかと思いきや、呼吸の様子をみていると、しっかりと吐ききれていないので、からだの構造的なことから考えると、ストレスはうまく逃がせていないと判断しました。

下腹がぽっこりとされ、硬さもあることから、便秘の解消も必須でした。一見、生理痛とは関係のなさそうな日常生活の些細なことが変えることが最初の一歩になります。

Mさんのための骨盤を整えるトレーニングの実施 

子宮は骨盤内にあり、骨盤がゆがむことにより血管がねじれ子宮が収縮する際に必要以上に引っ張られることで痛みが増します。

 骨盤を正しい位置にするには腸腰筋、おしり、2つを合わせて使える感覚が必要なので、下記のトレーニングを実施しました。

    左右の高さを整えるために、寝た状態で足の付け根に力をいれます。普段は縮んでいるので、伸ばして使えるようにします。

   次に、付け根に力を加えていきます。お尻の力を使って前に動かすことで、歩くときにもこの動きができる様になり、骨盤の歪みを補正します。

   さらに、横向きになって、お尻の筋肉をつけます。お尻の筋肉をつけるにあたり、大事なのは股関節がいろんな方向に動くことです。膝の角度を変えて動かします。

Mさんの場合、むくみやすい体質で、内臓もさがり、子宮を圧迫しているので、内臓を元の位置に戻すトレーニングも追加しました。

  足の裏全体で床を押し、お腹を持ち上げて下がった内臓を上にあげます。

 Mさんの場合、フルタイムでの営業のお仕事のため、ストレスは常に感じていらっしゃるご様子でした。呼吸を丁寧に行うことで、からだの隅々まで酸素がいきわたるので、からだが緩み、リラックスできていると感じられるようになります。

日常生活での姿勢は最も大切です。立ち方、座り方ひとつでで骨盤がゆがんでしまうからです。

Mさんは両手に重たい荷物を持って移動されることが多いので、お腹をひきあげて荷物を持ち、電車などを待っているときも膝をぴんとして太ももによりかからないよう気を付けていただきました。

半年ほど継続していただくことで、Mさんから「生理の時に余計な気を取られることなく、普段と変わらず仕事ができるようになりました。」とコメントいただいています。

 ホルモンバランスを整えるために 生活習慣を大改革! 

Mさんに取り組んでいただいたのは、

・食生活の改善 

・生活習慣を見直す

・生理用品を安全なものに変える

です。

食生活の改善

外食が多いMさんには、肉をできるだけ控え、青魚をメインにしていただきました。 

脂質には、血液の流れを良くするもの(青魚やアマニ油など柔らかい油)と悪くするもの(肉やバターなど)があります。骨盤内の血管は細いので、血流を改善する目的もあり、やわらかい油をおススメしました。

また、ホルモンの生成にはタンパク質が不可欠ですが、食事だけで補うのは難しいので、1日3回、20gずつプロテインを飲んでいただきました。

家で食事をとれるときは、和食を中心に。自炊はほとんどしない方なので、簡単に作れるメニューをいくつかアドバイスしました。

ご飯、豆腐とわかめの味噌汁、もずく、きゅうり、豚肉とにんじん、玉ねぎのケチャップ煮。ご飯はあらかじめ冷凍しておいたものを回答、味噌汁は出汁を保存、きゅうりは切るだけ、ケチャップ煮は具材をまとめて鍋に入れるだけ。調理時間はわずか10分。自炊されないMさんでも簡単にできたとのことでした。

  水分摂取も生理痛対策には必要です。骨盤内の血管は細いので、血液の質が影響します。朝起きたら飲む、食事終えたら飲む、午前中に小分けにして飲むという具合に習慣化するように指導しました。 

   生活習慣を見直す

ストレスや過度の疲労が生理痛の原因となる主なメカニズムは、身体のホルモンバランスや神経系の調節に影響を及ぼし、子宮の収縮や痛みの感じ方に変化をもたらすことです。したがって、生理痛を軽減するためには、ストレス管理や適切な休息が重要です。

 生理用品を安全なものに変える

子宮内にできるだけ化学物質を入れたくないので、一般的な生理ナプキンではなく、オーガニックのものや、漂白剤がつかわれていないものを選んでいただきました。

1か月に4,5日、30年以上直接肌に触れるものなので、からだにやさしいものを選びたいところです。

これは生理痛でお悩みの方の意外な盲点です。

 まとめ

 Mさんの場合、生理痛の原因として、

  • 骨盤の歪みから子宮がうまく機能していない
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 過度なストレスがかかっている

事が考えられました。

Mさんのお体の分析から

  • 骨盤を整えるトレーニングの実施
  • 食生活の改善
  • 生活習慣の見直し

に取り組んでいただきました。

 ポイントは3つのポイントを同時に抑えていくことです。成果を感じられるようになると、毎日の生活に無理なく取り込めるようになります。

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