からだの不調

むくみをとってすっきりするには?ケアすべき4つの箇所

からだの不調

この記事ではTさんのむくみがとれ、すっきりするまでの記録を書きます。Tさんは年々下半身が大きくなっていくことにお悩みでした。「ウエストは細いのに、ヒップから下がどんどん大きくなってスカート選びが大変です。」と悩んでいました。

Tさんのむくみの原因

Tさんの姿勢とお話からむくみの原因を考察しました。

Tさんは50代独身で、IT企業にお勤めです。とてもまじめで朝5時起きで仕事をされます。段取りの良い方で、料理、洗濯、掃除とてきぱきとこなされます。柴犬を飼っていて大切にお世話をされています。

お休みの日は、バイクにのって遠出をされる一面も。一度、バイクに乗っているところをみたことがありますが、かっこよかったです。仕事もプライベートの充実しているTさんのお話を伺うのは楽しいです。

Tさんの姿勢は、上半身が華奢で、下半身でがっしりと体を支えている印象です。偏平足なので、足裏で踏んだ力が下半身に伝わりにくく、前ももだけを使って歩きます。下半身が太くなるのは、太ももがしっかりと使えているときなので、Tさんは使い方が逆になっていました。

座っているときに、足の付け根の部分をつぶして上半身をのせている印象がありました。付け根をつぶすと、リンパの流れが悪くなり、足がむくみやすくなります。実際に夕方になると、靴がきつく感じると話されていました。

また、仕事中は集中するあまり前のめりになって、肩が上がっているとのこと。肩が上がると脇をきゅっとしめて、リンパの通り道をふさいでしまいます。冬になると手足の先が冷たくなると話していたので、流れが悪くなっている印象でした。

下半身が太くなってしまうのは、脂肪がつくというよりも、リンパが詰まりやすい姿勢をとることが多いと判断し、「流せるからだ」を目指して取り組むことにしました。

Tさんのむくみを軽減するにはここをほぐそう!

Tさんには、テニスボールでリンパの通り道を刺激し、流れを良くして、出せる体になることを目標に、ここをほぐしてほしい!という7つの箇所をアドバイスしました。

ポイントは筋肉の真ん中ではなく、骨のきわきわにあてることです。リンパは筋肉に巻き付くように張り巡らされています。筋肉を緩ませることでリンパも一緒に緩みます。筋肉は骨から骨にくっついているので、くっついている箇所(骨のきわきわ)を刺激することで効率よく筋肉が緩みます。

足の付け根をほぐす

足の付け根は、他のリンパ節から集まった老廃物を流す箇所なので、丁寧にほぐしたいポイントです。骨盤のごつっと出っ張った骨が目印で、内側に筋肉が付着しているので、そこを狙います。

この箇所はTさんには大ヒットで「足の付け根をほぐしていると何回もトイレに行きたくなります。」と報告をくださいました。老廃物がスムースに流れている証拠です。

脇の下をほぐす

Tさんは仕事に夢中になると、肩が上がって、脇の下に力がはいり、リンパの通り道を圧迫してしまいますので、脇の周りもほぐしていただきました。手を挙げると、肩甲骨の骨が浮き出るので、きわきわにボールを当てます。

横向きに寝転んで、骨に沿ってボールを動かします。ほぐした後は肩が軽く感じられます。

お腹をほぐす

Tさんは座っている時間が長いので、お腹も硬くなっていました。ここもまたリンパの流れを良くするポイントです。

うつ伏せで骨盤のでっぱった骨にボールをあてます。骨に沿って骨盤内をにボールをあてたら、おへそからボール1個分外側にあてて、肋骨の下まで進みます。お腹は腸のつまりもあって痛いこともあります。しっかりケアするとお通じもぐんと良くなります。

Tさんも「お腹をやると翌日のお通じが大量に出ます!」と嬉しそうに報告してくださいます。

膝裏をほぐす

膝の裏も下半身のむくみに影響します。座った姿勢が長いと最初にむくみを感じるのはふくらはぎです。Tさんも「午後になるとふくらはぎがぱんぱんで辛いです。」と話してくださいました。

膝の真裏にボールをあてて、優しく動かします。敏感な箇所で、強くあてると痛いので気を付けます。1分から2分で足が軽くなり、ほっそりとしてきます。

追記・全身を動かす

4か所をほぐしたあと、全身を動かすとさらにリンパの流れが良くなります。Tさんには、仕事の合間にできる運動をおススメしました。

右手を床につき、左足をのばします。左手の指の間もしっかりと広げて体を横に倒します。足の付け根、脇の下、お腹、膝下まで全部伸びます。ほぐしとセットでやることで、リンパの流れに勢いがつきます。

これだけは避けて!むくみがとれない生活習慣

Tさんは、冬でもシャワーで済ませて、湯船に浸からない習慣がありました。むくみをとるには、湯船に15分くらいつかって、身体をあたため、代謝をあげ、リンパが流れやすい状態を作ることが大切です。面倒に思わず、毎日湯船に浸かることをアドバイスしました。

また、Tさんは水をほとんど飲まないので、老廃物を流す力が弱っていました。お茶やコーヒーは水分ではありますが、分解する必要がありますし、利尿作用が強いのでからだに取り込まれにくいのです。純粋な水を2リットル飲むことをアドバイスしました。

水を飲むときに液体のマグネシウムを追加するよう指導しました。マグネシウムには体内の水分を集めてくる役割があります。液体もありますし、入浴剤やマッサージクリームに配合され、肌から吸収できるものもあります。

まとめ

Tさんに流せる体を作っていただくために、下記のことを習慣にするようアドバイスしました。

  • 足の付け根をほぐす
  • 脇の下をほぐす
  • お腹をほぐす
  • 膝裏をほぐす
  • 全身を動かす

日常生活で気を付けることとして下記をアドバイスしました。

  • 毎日湯船につかる
  • 水を2リットル飲む
  • マグネシウムを摂る

3か月が経った頃には、Tさんはすっきりされ、「むくみがとれてきたので、スカートのシルエットが変わってきて、何枚は買い換えないといけなくて。うれしい出費です。」と話されています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました