この記事では30代女性経営者が一生もののジュエリーを購入するにはどんな品物がいいか?を書きます。
10年来の客とダイヤモンドの取引歴26年の私が実際したやりとりからダイヤの1粒ピアスに決まるまでの過程がわかります。以下Nさんと呼びます。
Nさんはこんな人
Nさんは39歳で独身です。会社に近い麻布に住んでいます。出身は青森でご両親と妹がいます。
ご家族とても仲が良くて東京にいらしたときに会ったことがあります。穏やかなお父さんと菩薩のような優しい笑顔のお母さんに愛情いっぱいで育ちました。
子供の頃からユニークで「家族新聞」を月に1度作っていました。企画力や紙面割りの才能はこの頃から発揮されていました。
学業も常にトップクラス。勉強ができるのに人懐こく面倒見がいいので不良の学生に勉強を教えていました。
料理も得意。自宅近くの八百屋さんと仲良しで旬のものを摂るようにしています。園芸店の人とも仲良しで帰省で自宅を長く開けるときは植物を預かってもらうほど。
収入も多いNさんですが、ブランドにこだわることなく本当にいいもの見る目をお持ちです。
私との出会いはNさんが前職で雑誌を作っていてジュエリー業界の人を紹介する企画で取材に来たのがきっかけです。
それから10年。着々とキャリアを積み、会社を設立し女性としても輝いていくNさんの一生モノのジュエリー選びを手伝えるのはとても嬉しいです。
ライフスタイルからジュエリーを考察
一生もののジュエリーやアクセサリーを購入するときはTPOを細かく考えます。特にNさんのような30代の女性経営者は、事業拡大期で付き合いも広くフットワークも軽いのでライフスタイルにあった提案をします。
Nさんの会社はブランディングを提供しています。様々な業種を手掛けています。ファッション関係の会社とも仕事をしているので、ヨーロッパへは毎月いきます。出張では取引先の人とミーティングや会食があります。
忙しいスケジュールの合間を縫ってシャンゼリゼ通りを歩いたり、美術館を訪れたりすることでインスピレーションを得ています。新しい感性を養うのも経営者の仕事の1つです。
社内での業務の量は膨大です。1日のメールが何と500通。社員の持っている案件へのアドバイスやプロジェクトに問題はないかを確認します。
1日があっという間といつも話しています。ランチは社外の人と情報交換の時間。退社後は専門性を高めるためにセミナーやカンファレンスに行くこともあります。
Nさんは講演会の依頼を受けることもあります。私も2回ほど聞きにいったことがありますが、大きな会場なのに簡潔でわかりやすい内容で感動したことをおぼえています。もちろんハレの舞台でもジュリーをつけていました。
京都が大好きなので、休みがまとまってとれると神社仏閣を訪れたり、抹茶を楽しんだりすることでリフレッシュしています。
週末はもっぱら自分メンテナンスにあてます。ストレスの管理も30代女性経営者の大事な仕事です。ヨガでからだをほぐしたり映画見に行きます。
Nさんは様々な場所に行き、人に会います。そのことを考慮して一生ものの宝石やアクセサリーを検討します。
手持ちのジュエリーやアクセサリーを検証
一生もののジュエリーを購入する前に手持ちの宝石やアクセサリーをチェックします。手持ちのものに合うものがいいです。
30代の前半に購入したのはイタリアンジュエリーのしっかりしたタイプのネックレスでした。当時、仕事が勢いに乗っていたので大胆なデザインを好みました。
多くの人の前で話すときに使っています。本人は「仕立てのいいスーツに合わせると一気に垢抜けるから重宝しています。」と話しています。
次に購入したのはゴールドのバングルです。手がきれいなので手首に置くと見栄えがいいです。
背が高くしっかりした体型なのでかっこよく着けています。あえてエレガントなワンピースと合わせることでバングルの良さが引き立ちます。
2年前にはプライベート用に遊び心のあるデザイナーのネックレスを購入しました。友人と出かけたり映画を見に行くときのカジュアルな服装に似合います。
インパクトのあるデザインなのでTシャツやジーンズに合わせます。他のアクセサリーは一切つけずこのネックレスだけをつけることでこなれ感がでます。
手持ちのジュエリーは個性的なので、あえてシンプルで上質な品物を合わせると調和が取れます。
一生もののジュエリー選びでよくある質問に答えます
一生もののジェリー選びについてよく聞かれる質問に答えます。
一生もののジュエリーは5大ブランドがいい?
ジュエリー業界には知名度、品質、デザインにおいて総合的に素晴らしいとされているブランドがあります。その中でも5大ブランドと言われるのがティファニー、カルティエ、ブルガリ、ヴァン クリーフ&アーペル、ハリーウィンストンです。
それぞれを一言で表すならティファニーはシンプル、カルティエは重厚、ブルガリはスタイリッシュ、ヴァン クリーフ&アーペルは可愛い、ハリーウィンストンは高貴です。もちろん宝石の5大ブランドから探すものいいです。
プロとしてアドバイスするならブランドにこだわらず、様々な品物をみて一番ピンとくるもがいいです。特に人と同じものが苦手な方は他のメーカーやデザイナーも合わせてみるといいです。
耐久性があるものがいい?
一生ものと考えるなら金、プラチナを使っているものがいいです。アクセサリーとジュエリーの違いは使っている金属によって分けられます。
アクセサリーはシルバーや真鍮にメッキをかけたものなどを使います。制作する業者もはっきりと分かれています。宝石の職人は金、プラチナ以外の金属の修理や加工は扱いません。
また、シルバーや真鍮は一度劣化すると元に戻すことはできません。長い年月の間に修理が必要になるかもしれないことを考えると、耐久性のある金やプラチナがいいです。
価値が下がらないものはどんなもの?
金やプラチナはここ数年高騰を続けています。素材自体に換金性がある金やプラチナは時が経っても価値が下がりません。
ダイヤモンドも産出できる鉱山がいくつか閉鎖していることもあってこれからますます希少価値が高まります。ピンクダイヤに関してはオーストラリアアーガイルが閉山したのは衝撃的でした。いま市場に出ているピンクダイヤが地球上のすべてになります。
ルビーやサファイヤ、エメラルドなども年々上昇傾向にあります。ただダイヤ以外の石は取引の基準があいまいなので、価値をみいだすとしたらやめておいたほうがいいでしょう。
流行に左右されないデザインとは?
ジュエリーのデザインには基本的に流行はありません。数十年前に買ったものがかえって新鮮に見えることもあります。デザインに対して気分が変わることはあります。
自分のセンスが変わってしっくりこなくなったときはリフォームするといいです。宝石を購入するときに「このデザインは将来的に飽きないか?」は誰にもわからないので、今の気分にぴったりと合うものにします。
どんなアイテムがいい?
一生ものとなるとピンときたものが一番いいです。リングやブレスレットは自分が見て楽しむもの、イヤリング(ピアス)やネックレスは鏡を見る以外自分では見られないので、人が見て褒めてくれたり全体のイメージを作るものです。
どのアイテムにしたらいいか迷ったらまずは手持ちのジュエリーやアクセサリーを整理して「どんなアイテムがあったら手持ち物がより活かされるか?」を考えると無駄のない購入になります。
価格帯はどれくらい?
これまでたくさんの接客をしてきて一番思うのは、ジュエリーは値段を気にしすぎないことや自分に遠慮しないで気に入ったものを購入した方が満足します。
洋服やカバンと違って何十年も使えるものなので、これからの自分を元気づけてくれるか?この宝石に見合う自分になりたい!と憧れや夢をのせたほうがいいです。
参考までに宝石の価格帯は10万、30万、50万、70万、100万でグレードが変わります。あえて30代の女性にアドバイスするなら50万以上のものがいいです。
素材は金やプラチナで同じですが、ダイヤモンドの数やグレードが変わります。
30代経営者女性の一生もののジュエリーはダイヤの1粒ピアス
Nさんの一生もののジュエリーには1粒のダイヤのピアスを勧めました。大きめの1ctが特におすすめです。グレードはVS1クラスを選べば十分です。カラーはFかGがいいです。
究極のシンプルでありながら存在感は圧巻です。周囲の視線が釘づけになるのを感じます。これまでしっかりと実績を出してきた自信の表れとも見えます。
購入に至るまではこのようなやりとりがありました。
今までの宝石とアクセサリーをぐんとレベルさせるものがいいと思います。ダイヤの1粒ピアスはどうでしょうか?
そうですね。会社を経営して10年が経ち、出かける場所も会う人も随分変わりました。貫禄をつけたいというかそういう気持ちも出てきたので、ダイヤのピアスを試してみたいです。
ぜひ着けてみてください。ダイヤはジュエリーの王道で着ける人に自信をもたらしてくれます。会社が拡大している今の時期にピッタリです。
着けると別人みたいになりますね!光の入り方もすごく綺麗です。格の高いパーティにも対応できそうですね。
ダイヤは昼の光ではあまり輝かないのですが、夜のライトで本領を発揮します。目立とうと思わなくても目立つので経営者にとってはプロモーションの一環にもなりますね。
まさに一生もののジュエリーですね!たくさん着けて一緒に年齢を重ねていきたいです。いい相棒ができました。
1か月の行動を分析できていたので、スムーズな決定につながりました。
一生もののジュエリーを選ぶコツはライフスタイルを振り返る
一生もののジュエリーを選ぶにはライフスタイルを振り返るといいです。
手持ちのジュエリーやアクセサリーとの相性も確認します。
選び方のよくある質問にも答えています。30代経営者の一生もののジュエリー選びの参考にしてください。
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